子弟の筋目
信心の上において、子弟の筋目を違えないように注意しなければなりません
第二祖日興上人の時代にも、教化を受けた直接の師匠がいるにも関わらず、大聖人の直弟子を名乗るものがいました
日興上人は「案の如く聖人の御のちも。末の弟子どもが。これは聖人の直の御弟子と申す輩多く候。これが大謗法にて候なり」と仰せられ、子弟の筋目を違えるものは大謗法であると厳しく戒めています
御本尊下付や登山参詣など、総本山に願い出ることは、所属寺院の御住職・御主管に取り次いでいただくのが正しい筋道です
「自分は御法主上人の直接の信徒である」などと考え、直接総本山に申請するなど、子弟の筋目を違えた姿だと誡められているのです
日蓮正宗に入信し、法華講員となる際、必ず有縁の寺院(末寺)で御受戒を受けます
その御受戒をしてくださった寺院の御住職・御主管こそ信心の直接の師匠なのである、ということを改めて認識しましょう
誰も教えてくれなかった『子弟の筋目』
導師(勤行・唱題の際)のリードに従う
どんな場合でも師が先です
題目三唱も
南無~を聞いてから
法~連~と合わせます
勤行も
「妙法蓮華経 方便品第二 爾時~」
を聞いてから世尊。従三昧~と合わせていきます
寿量品も同様に
自我~を聞いてから得佛來~と続きます
知っているからといって、師を超える
などというのは慢心以外なにものでもありません
行事など状況に応じて、繰り返し部分が増えたり、あるいは省略したり等
がありますので、『導師のあとに付いていく』ことを忘れないようにしましょう
導師が退室されるまでは儀式です
導師様が二乗台を降り、所作仏事(御宝前まわりの仕事)を終え、退室されるまでは
じっと待つのが御導師に対する礼儀、子弟の筋目であります
勤行が終わったからといって
「はぁ~終わった終わった。やれやれ」
などと、そそくさと帰り仕度をしたり
軽口をたたくなど言語道断であります
寺院での朝勤行を思い出してください
五座が終わり、お題目三唱
そして二乗台からこちらに向きを変えて
『おはようございます』
ここまでが朝勤行
帰り仕度の音(数珠・教本入れの開け閉めする音)
などが聞こえてくるのは
日々の勤行に馴れてしまった慢心
師匠である導師が、退室するまでは儀式です