葬儀など法要について

 

□葬儀について

日蓮大聖人様は、「人の寿命は無常なり(中略)かしこきもはかなきも老いたるも若きも定め無き習いなり。されば先ず臨終の事を習ふて後に他事を習ふべし」とお教えくださっています。
人間誰しも必ず一度は臨終を迎えねばなりません。しかも何時おとずれるか定めのないものですので、死と向き合うことは大切なことです。自分の死、大切な人の死。葬儀葬式は正しい宗教により、故人を成仏へ導かなくてはなりません。

成仏とは仏と成ると書きます。日蓮大聖人様は、
「三世の諸仏も妙法蓮華経の五字を以て仏に成り給ひしなり」と仰せです。すべて仏様は妙法蓮華経の本法によって仏になったのです。
私たちが臨終を迎えたときもまた、妙法蓮華経の本法を以て成仏に導かれなければなりません。
日蓮大聖人様が、
「今 日蓮等の類い聖霊を訪う時 法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時・題目の光無間に至りて即身成仏せしむ」
と仰せのとおり、南無妙法蓮華経の題目は、無間地獄にまで届くほど大きな功徳(くどく)であり、必ず成仏に導くことができるのです。

・日蓮正宗の葬儀
日蓮大聖人様以来の伝統法義に則り、御本尊様を奉掲し、住職の導師により読経唱題して故人の成仏を祈念いたします。日蓮正宗では、葬式の祭壇に無常をあらわす色花を用いず、樒(しきみ)を飾ります。
・戒名について
戒名は、本来仏門に入ったときに授けられるものですが、今日では葬式の際に授けられるのが通例となっています。
・位牌について
葬儀の際は、白木の位牌を用います。寺院にて位牌に戒名を認めます。後日過去帳に戒名を記載し、回向(えこう)していきます。

・葬儀後の回向、墓地や納骨堂など詳細は寺院へ問い合わせ下さい。

□納骨について

葬式が終了し直ちに墓地に埋葬する地域もありますが、七七(49)日忌の法要が済んでから埋葬します。墓地がなければ、法珠寺納骨堂あるいは総本山大納骨堂に納めることもできます。埋葬や墓標、墓石などを建てる場合には、必ず寺院に相談してください。
すぐに墓地を求めず、納骨堂に一時預かり(年額二千円)を願い出て、落ち着いて考えた方がよいです。

□法事について

法事とは、故人の命日・忌日などに追善供養のために、僧侶を迎えるか、あるいは寺院において営む法要のことです。私たちが亡き肉身・知人などのために、善根を積み、その功徳をもって、故人の抜苦与楽に資するのです。七七日忌や百箇日忌、一周忌、三回忌等の忌日の折には、故人の成仏を願って追善供養を修し菩提を弔うわけです。
この忌日が幽界のみに限らず、顕冥の一切の生命の何らかの変化・節度の時期に当っているのです。ゆえに、この時を基準として、特に塔婆を建て法事を行なうのです。

・平成27年1月1日(木)に亡くなった場合

初七日忌‥‥1月 7日(水)亡くなった日を1と数え7日目
二七日忌‥‥1月14日(水)さらに7日目
三七・四七・五七・六七 :
七七日忌‥‥2月18日(水)四十九日忌となります。
※年忌も同様に亡くなった年を1と数え
一周忌‥‥平成28年1月1日 一周忌は1巡りの意味です
三回忌‥‥平成29年1月1日 2年後に三回忌となります
命日‥‥毎月1日
祥月命日‥‥毎年1月1日

・日蓮正宗の法事

日蓮大聖人様は、遺族が心から故人の追善供養を行うことを、
「その時・過去聖霊は我が子息・法蓮は子にはあらず善知識なりとて娑婆世界に向っておがませ給うらん、是こそ実の孝養にては候なれ」
と仰せになり、我が子が単に我が子ではなく、善知識(仏様に縁させる善いはたらきをすること)であると、その功徳を称讃されています。
法事を行い塔婆を建立することは、
「我等衆生死する時塔婆を立て開眼供養するは死の成仏にして草木成仏なり」と日蓮大聖人様が仰せられています。塔婆供養の原理は、亡くなって自分で仏道修行の出来ない人や、非情(心のない命。人間は有情)の草木をも御本尊様の慈悲、お題目の力によって成仏できるのです。
日々過去帳をめくり御本尊様にご回向し、命日や祥月命日または年忌にあたったときは、必ず法事を願い出るようにしてください。

□諸祈念

祈念とは、仏様に対し奉り、様々な願いを満足していただく、あるいは身の回りの災いから護っていただくことです。寺院でも病気平癒、厄払い、自動車、就職、進学、安産、命名、旅行、航海などをはじめ、様々な御祈念を受け付けています。
御祈念の本義は、日蓮大聖人様が、
「法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり」と仰せのとおり、御本尊様を信じて我が身をまかせ、つまり素直に日蓮大聖人の教えにしたがって祈っていく事が大切です。
祈りが適うということは、感応同交という原理があり、御本尊様と私たち人間との間に作用が働くからです。もし低い教や邪な教によって祈祷や祈願を行えば、その本尊や祈りの対象物の影響力が自身に及びます。たとえば狐を信ずれば、狐の通力が祈る本人に感応してくるのが道理です。したがって、何に向って祈念するか、すなわち、その対境がまことに重要です。
最高の教えによって祈念することが大切です。

・彼岸会や孟蘭盆会(お盆)については、行事案内⇒

 

 

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